2012年5月6日日曜日

5月5日 くもり シンコ・デ・マヨ



本日はいつも昨晩のDJで無駄になってしまう唯一の休み、土曜日にベッドから奮い立ち、行こうと思っていたQueensのBaysideという場所にあるBreakdown Recordsというレコード屋に行った。地下鉄ではなく、LIRRという汽車に乗って行くのでちょっとした旅気分。昔ニュージャージーからニューヨークに通っていたときのことを思い出した。レコードは全部1ドル!すごーくレアなものがあるわけではないけど、「あ、これ欲しかったんだよな〜」と密かに思っていたやつがたくさん見つかったので、結構嬉しかった。テレビで大音量でくだらないリアリティーテレビを見ているレコード屋ははじめてだった。音楽にあまり興味がなさそうな人が働いていたのが、リアリティがあってなんか面白かった。また行く!

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金曜日に、Beasty BoysのAdamが亡くなった。すっかりガンを克服してよくなったと思い込んでいたから、闘病していたとは知らなかった。

アダムは、家族とほぼ毎週のように私が4年間働いていた蕎麦屋に来ていた。いつも穏やかで、20分で席が空くと言って1時間以上待たせたこともあった。でも、嫌な顔一つせず「そういうこともあるよ。」と言っていた。お金には困らないだろうに、冬には、いつもほころびたステューシーのダウンジャケットを見かけるたびに着ていた。いつも先に来て旦那さんの名前を残す優しい奥さんも、飾り気が無く化粧なんかしてなくても、いつ見てもにこにこしていて好きだった。恥ずかしがりの子供の、いいお父さんとお母さんだった。Beasty Boysの中では、一番早く「大人」になり、しっかりとした基盤を持っていた人のようなかんじがした。当時は英語も今程しゃべれずコミュニケーション力もなかったので、アダムのことについては他には何も知らないけど、レストランでのいつものたった少しのやりとりの中で、やさしい人々だということはすごくわかっていた。あの奥さんなら大丈夫だ、と思う。きっと闘病生活で苦しむ姿もたくさん見ていただろうから、準備はできていたんだろう。どうか彼女と子供が元気でいてほしい。

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