2010年3月11日木曜日

OPEN YOUR EYES



昨日,会社のボスと一緒にCOVEを見に行った。見に行く前から映画のことは知っていたけど、ディレクターのLouis Psihoyosがディスカッションに来るというので行ってみた。

日本人としてあまりにショッキングだった。あの映画の途中、「この事実は一般には知らされておらず、このような漁をしているのは太地という小さな街だけである」というインフォメーションに安心する自分、恥ずかしさ、悲しみ、怒り、否定、とにかく日本人として「ここまで写さないでほしい」というほど心をえぐられるドキュメンタリーだった。そして、「伝統」や「文化」という言葉に様々な意味を包括してごかましてきた日本の性格をよくとらえた映画だとも思う。他人から見ないとわからないのだ、こういうことは。村上龍も確かこんなこと昔に言ってた。

情報操作というのは、国が出来うる最大の裏切り行為だと思う。「知らせない」というのは「なかったことにする」ということで、とても恥ずべきこと。お隣の国と変わらない。日本が国民に対して情報を隠す真似をしていたということも悲しかった。

日本は戦争以降、世界レベルでここまで注目を集めるほど、否定されたことがなかったと思う。そして日本は過ちを認めたり、実際に行動に取りかかるまで恐ろしく時間のかかる国だ。会議と手続きの間をいったりきたりする間に何十年もかかってしまうのだから。

SOCIAL CHANGES ARE NOT COMING FROM POLITICS, 
IT'S COMING FROM INDIVIDUAL PASSION.

0 件のコメント:

コメントを投稿